「電子書籍で買うべきか紙の本かそれが問題だ」に対する俺の答え
どうも。俺だ。景虎だ。
先日、デザイン入門教室という本を紹介したときに「紙の本で買った方が良い」と繰り返し言っていたのだが、そのことになんとなく疑問を浮かべていた人が多くいたらしい。
キミもひょっとすると「普段電子書籍推しなのになんで紙の本なんや」と思っていたかもしれない。当然俺は「紙の本原理主義者」ではないし、「紙の本」に限定して買いあさっているわけでもない。
しかし、今回紹介した本のような「何度も使うことになる参考書のような本」に関してはどうしても紙の本で買った方がいいと思ってしまうのである。
その理由について今回は詳しく紹介していきたいと思っている。
ちなみにデザイン入門教室の記事はこちらだ。
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同人活動する人は「デザイン入門教室」を絶対に読んだ方がいい。
どうも。俺だ。景虎だ。
キミは違うかもしれないけれど、俺は基本的に人に何かをお願いするのが苦手なタイプの人間なのである。それゆえに、すべての事柄を自分で解決しなくてはならないと考えてしまうことがよくあるのだ。
デザインであれば資金も人脈もない俺にとってはもう自分でやるしかない事柄になってしまっていたのである。
しかし、実際にデザインセンスが良いのかどうかという部分については、「素人以上新人デザイナー以下」というレベルのものだったろうと思ってやまないのだった。
キミも個人で活動しているから仕方がなく自分でやっていたけれど、正直『デザインに関しては』自信がないと思っていたりするかもしれない。
もしそうなのであれば、この「デザイン入門教室」という本は絶対に読んでおいた方がいいと言えるだろう。
読むと言うよりかは、一冊買って「実際にデザインが必要になったときに使って」みてほしいと思ってやまない一冊なのである。
(ちなみにこの本はカラーであることが重要なので紙の本で買うべきである。また使う本であるから電子書籍版はカラーディスプレーでもオススメはしない)
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平成生まれの俺が「学問のススメ」をオススメする理由
どうも。俺だ。景虎だ。
今回のブログ記事では、あの一万円札で知られる福沢諭吉が 書いた「学問のススメ」について色々と書いていこうと思うのだが、時にキミはこの学問のススメを既に読んだことがあっただろうか?
実のところ俺は、最近になるまでこの「学問のすすめ」を読んでこなかったのである。そもさん福沢諭吉に対して「一万円札のあの人」といったイメージしかなく、具体的にどんなことをやった人なのか、また、どんな考えを持っていた人なのかといった部分について全くの無頓着だったのである。
ひょっとするとキミもそうかもしれない。
と言うことで、今回はそんなよく見ているけれどよく知らないかもしれない福沢諭吉と学問のすすめについて語っていくとしよう。
準備はいいだろうか? それではいってみよう!
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サイバーテロの今がわかる「王様達のヴァイキング」を読んでおけ!
どうも。俺だ。景虎だ。
さて、今回は俺が何度も各所でオススメしているマンガ作品、「王様達のヴァイキング」について書いていきたいと思っている。キミは「また漫画家かよ」と若干うんざりした顔をしそうだが、まぁ、黙って読んでみたまえ。
これが本当に凄いハッカーマンガなのである。ストーリーよし、キャラクターよし、そして知識量が凄いというものすごい作品なのである。
そこで、今回はこのマンガを買うべき理由について大まかに語っていくこととしよう。
さて、それでは始めようか。
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探している本までの最短距離がわかるアプリ「テイクストック」が面白い!
どうも。俺だ。景虎だ。
今回はつい先日発見したアプリがものすごく面白かったので、それについて書いていこうと考えている。その面白かったアプリというのがズバリ「テイクストック」というアプリなのだが、キミは既にこれをご存じだっただろうか?
これがどんなアプリなのか、かいつまんで説明すると、現在の位置情報を元にして、お目当ての本の在庫がある場所を探してくれるというものなのである。
いやー「位置情報を元に本までの最短距離を案内してくれたり、本の取り置きが出来るサービスがあったら面白いんじゃないか」などと考えていたら、もう既にやっている人がいた訳なのである。
本の取り置きまでは流石に出来ないらしいが、どうやら全国1400店舗の書店と図書館にある在庫を検索して、一番近い店舗を教えてくれるらしいのだ。
スバラシイ!!
まさに書店や図書館にとって救世主となるアプリだと言えよう!
そこで、今回はそんなテイクストックを用いて、実際に本当に本までの最短距離が見つけられるのかどうか試してみようと思う。
それでは、行ってみようじゃないか。
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【読書家必見】本棚用ブックカバーの作り方を教えるぞ!
どうも。俺だ。景虎だ。
今回は紙の本を嗜むキミにちょっとだけお得な情報を提供していこうと考え、この記事を書いている次第なのである。
ズバリそれは本棚用ブックカバーというものなのだが、おそらくキミはご存じないのではないだろうか?
ブックカバーと言えば、特に有隣堂のブックカバーが有名で、そのカラフルな色と、またデザインセンスから皆に愛されている紙のカバーとなっているのだが、ただそれは外出用にはピッタリのカバーなのかもしれないが、本棚に入れる本としてはかなり不都合があったりするのである。
(色々な色が選べて便利なのだが、本棚に入れると不都合が起るのである)
そこで、今回のエントリでは、そんな本棚用にピッタリのブックカバーの作り方と、なぜ本棚用が必要なのかについて少しばかり語っていくことにしようと思う。
読書好きのキミもきっと試してみたくなるだろうと、俺はほんの少しだけ自信があったりするのだが、まぁ一先ず実物を見てもらうこととしよう。
続きを読む「原始乙女と神の塔」をキミはもう読んだかね?
どうも。俺だ。景虎だ。
今回は少し前にTwitterで褒めていたマンガについて書いていくとしよう。
そう、俺が今キミに超絶オススメしたいマンガ――それが「原始乙女と神の塔」という作品なのである。
前時代との歴史の連続性が絶たれてどうなるかという話は、個人的にもの凄く想像力をくすぐられるSF的モチーフであるとは思うのだが、本作「原始乙女と神の塔」では、「オタカラ」という一種のスーパーアイテムとしてギャグテイストに取り扱われているのが非常に興味深いのである。
こうした歴史断絶物は比較的暗い話になりがちだが、この「原始乙女と神の塔」では非常に明るく、そして可愛いキャラクターとともに描かれているのである。
それでは、そんな「原始乙女と神の塔」の魅力と歴史断絶物という物についてしばし、語っていくとしよう。
キミも是非まだ未読なのであれば安いのでチェックしてみてくれたまえよ!
続きを読むはじめての小川一水「想像力をくすぐる六冊の小説」
どうも。俺だ。景虎だ。
今回は、とっておきの小説を紹介していくエントリを書いていこうと思っているのだが、その前にキミに一つ質問を投げておこうと思う。
キミは、想像力に自信がある方だろうか?
突然この問いを投げられて、「当然自信がありますよ」と答えられる人は中々いないとは思うが、中には内心「俺には類い希なる想像力がある」と信じてやまない自信家もいたりするのではないだろうか?
少なくとも俺は「想像力とアイディア」に関しては相当自信がある方であり、それはあからさまに根拠無き自信ではあるのだが、それだけを胸に秘めこの世界を四分の一世紀生きてきたと言っても過言ではないほど自信家なのである。
しかし、そんな俺は彼の作品と始めて出会ったその時に、「コ、コイツだけは生きていてはいけない! 俺の自信が無くなってしまう!」と動物としての生存本能がバリバリに働きまくっていた。
その上「なぜ俺がこれを先に書かせてもらえなかったのか?」と嫉妬心と畏怖の心が綯い交ぜになったとてつもなく複雑な心境にさせられた思い出があるのである。
そう、今回紹介していく小川一水先生の書く作品は、そんな自信家どもの顔を木っ端みじんに打ち砕き、原子レベルで分解してしまうほど、圧倒的なまでの想像力と魅力的なSF的思考に満ちたものになっているのである。
今回はそんな脳に贅沢な小川一水作品の中から比較的取っつきやすく、そして想像力を最大限にくすぐってくれる六冊をチョイスしてみた。
だから、もし少しでも興味が沸いたなら、いつでもいいので、機会を見つけて彼の想像力に挑戦してみて頂きたいと思う。
まず、驚かされ、勝負にならないこと間違いなしなのだが。
それでは紹介していくとしよう。
(ちなみに2016/01/23現在、AmazonにてKindle本の20%ポイント還元セールを行っているので、もしも気になってしまったなら今買っておくのがよいだろう)
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キミは筒井哲也の「予告犯」をもう読んでいるよね? えっまだなの?
どうも。俺だ。景虎だ。
今回はキミにどうしても尋ねたい事があってこの記事を書いている訳なのだが、キミは既に「予告犯」というマンガを読んだことがあるだろうか?
筒井哲也という比較的グロめかつヘビーな題材を取り扱っている俺がオススメしたい漫画家の一人が書いた作品なのだが、少し前に映画化などもされ、海外での評価も非常に高まってきているらしいのである。
で、尋ねるわけだが、キミは既に「筒井哲也」を知っていたかね?
既に予告犯を読んでいたかね?
えっ? まだ読んでない?
それはいけない!
今すぐに読まなくてはもったいない!
という、若干茶番じみた書き出しになってしまったが、本当に面白い作品なので、今回は少しだけ真面目になって紹介していきたいと思う。
準備はいいかね?
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書き手なら「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」を読むべきだ!
どうも。俺だ。景虎だ。
俺は常日頃短いテキストで人の心をいかにつかめるかといった事ばかりを考えていた。なぜそんなことを考えていたかというとそれはひとえにキミをもっと面白がらせられるブログや文章を書きたいと思っていたからだ。
キミ、俺の文章は伝わっているかね? 響いているかね?
俺はキミの中に印象を残すことが出来ているだろうか?
そんな自信のなさから手に取った本が今回タイトルに書いてあるこの「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」という本になるわけである。
これが本当に勉強になった。よく駅や電車の中で見かけるような広告、その中にある短く、そして印象に残る言葉、コピー。実際にその現場に40年携わった作者が書いているだけあって、これは本当に役に立つ内容になっていた。
特に、小説やブログなどを書いているキミには是非とも読んでもらわなくてはならない一冊になっているのである。
それでは、そんな本書「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」について少しばかり紹介していくとしよう。
続きを読む映画「屍者の帝国」の楽しみ方をキミだけに教えてあげよう!
どうも。俺だ。景虎だ。
一個前のエントリでもの凄く恥ずかしい記事を書いてしまって若干後悔しているものの、今度こそしっかりとした映画レビューもとい「屍者の帝国」の楽しみ方と関連書籍について、書こう、書こうと思うわけである。
なんだか、言葉にところどころ頼りなさを感じるもののやっていくこととしよう。
ちなみに伊藤計劃に関してはきんどうさんの所でも記事を書かせて頂いているからそちらもよければ見て頂きたい。
さて、それでは始めよう。覚悟は良いかねキミ。
続きを読む「きんどるどうでしょう」に伊藤計劃レビューを寄稿したぞ!
どうも。俺だ。景虎だ。
キミは好きな人について語るときにどんな言葉を用いるだろうか?
まず、俺はそんな問いを投げるところから、このエントリーを始めることとしよう。
そりゃあ、あの電子書籍の有名ブログ「きんどるどうでしょう」に寄稿させて頂いたのだから、もうちょっとマシな書き出しがあるのだとは思う。
「ブックレビューどうでしょう」とか、「伊藤計劃どうでしょう」とか、茶化した言葉から始めてしまっても良いのだとは思う。そう思うのだが、ひとまずそれの答えを聞いておきたい。
キミは好きな人について語るときにどんな言葉を用いるだろうか?
おそらく、ほとんどの人が恥ずかしくて言葉が出せないか、酷く稚拙なポエムがポロポロとこぼれてしまうハメになるのだろうと思う。
キミだってそうだろう。
俺だってそうだ。
俺は伊藤計劃の事を愛しているし、心の底から敬愛している。
彼がいなければ、俺はこんなに熱心に小説へと思いを寄せていないだろうし、彼がいたからこそ、今の俺があるといっても良いほどなのだ。バファリンの半分が優しさで出来ているというのは薬事法違反になりそうな虚偽ではあるが、俺の半分以上が伊藤計劃への愛で出来ていると公言したところで、それはあまりにも真実みを持ちすぎている上に犯罪ではないのである。
なぜなら、その愛は真実だからである。
そんな愛している人に対して――しかも既に故人で涙無しには書けないのにもかかわらず、きんどうさんからのメッセージに対して、俺はあろう事か「伊藤計劃で書きたいです」と宣言してしまった訳である。
ブックレビュー、伊藤計劃で書きますと宣言してしまった訳である。
正直軽い気持ちで言ってしまった事なのだが、冷静になってみると、俺自身の愛があまりにも深すぎるということと、俺以上に愛している人も当然いるはずであるという事実に対して猛烈なプレッシャーが、コミケの深夜組の如く来なくて良いのにもかかわらず大量にやってきたわけである。
もうこれは大変だ。
死んでしまった恋人に宛ててラブレターを書くようなものである。
鼻水やら涙やら変な汗やらと、体中から変な液体を噴き出しまくって、出そうになるポエミィなものを極力削いで、感傷をねじ伏せて、額を机に何度もぶつけ、「ああ、伊藤計劃先生。僕の愛はなんて不憫なのでしょうか?」と窓から何度か叫び通報され、きんどう師匠から提示された締め切りを何度かブッチギリ、何度も何度も伊藤計劃師匠の作品を読み返して、漸くこの寄稿原稿が完成した訳なのである!
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「地獄恋 LOVE in the HELL」を今すぐ読んでおけ
どうも。俺だ。景虎だ。
時に尋ねるが、キミはどうしてもレビューを書かなくてはいけないという使命感に駆られたことはあるだろうか?
もしかすると、少しは経験があるかもしれない。それは、おそらくは皆がまだ読んでいないであろう、もしくは明らかにもっと評価されても良いと思える作品に偶然にもであってしまった時であろう。
そして何を隠そう。この俺も、つい先日そんな作品にであってしまったわけである。
それが、この地獄恋 LOVE in the HELLである。
地獄恋 LOVE in the HELL : 1 (アクションコミックス)
- 作者: 鈴丸れいじ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2013/09/27
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映画「屍者の帝国」を見て俺が考えずにはいられなかったこと。
小説家というものを実装するためには、おおよそ三つの要素が必要となる。
それは、「理解」「再構成」「出力」である。
理解とは即ち想像力のことを意味する。
我々は、何かを完全に理解したと思い込む節があるが、キミと俺とを直接脳を繋いだとしてもこれっぽっちも「理解」することは出来ないように、それぞれが独立した自我を持つものには絶望的なまでの隔たりがある。
心震え、平生なる精神状態でいられないほどに感動した作品であったとしても、それは当人が鼻をほじりながら作ったものかもしれないし、ほんの暇つぶしに作ったものかもしれない。
またそれを読んだ人が思った気持ちとは全く別の気持ちで書いたかもしれないし、別のテーマを伝えたったのかもしれない。
作品にどれだけ深刻かつ深淵なテーマが込められていようと、彼にとってそれはただの悪趣味な娯楽であったのかもしれない。
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