「きんどるどうでしょう」に伊藤計劃レビューを寄稿したぞ!
どうも。俺だ。景虎だ。
キミは好きな人について語るときにどんな言葉を用いるだろうか?
まず、俺はそんな問いを投げるところから、このエントリーを始めることとしよう。
そりゃあ、あの電子書籍の有名ブログ「きんどるどうでしょう」に寄稿させて頂いたのだから、もうちょっとマシな書き出しがあるのだとは思う。
「ブックレビューどうでしょう」とか、「伊藤計劃どうでしょう」とか、茶化した言葉から始めてしまっても良いのだとは思う。そう思うのだが、ひとまずそれの答えを聞いておきたい。
キミは好きな人について語るときにどんな言葉を用いるだろうか?
おそらく、ほとんどの人が恥ずかしくて言葉が出せないか、酷く稚拙なポエムがポロポロとこぼれてしまうハメになるのだろうと思う。
キミだってそうだろう。
俺だってそうだ。
俺は伊藤計劃の事を愛しているし、心の底から敬愛している。
彼がいなければ、俺はこんなに熱心に小説へと思いを寄せていないだろうし、彼がいたからこそ、今の俺があるといっても良いほどなのだ。バファリンの半分が優しさで出来ているというのは薬事法違反になりそうな虚偽ではあるが、俺の半分以上が伊藤計劃への愛で出来ていると公言したところで、それはあまりにも真実みを持ちすぎている上に犯罪ではないのである。
なぜなら、その愛は真実だからである。
そんな愛している人に対して――しかも既に故人で涙無しには書けないのにもかかわらず、きんどうさんからのメッセージに対して、俺はあろう事か「伊藤計劃で書きたいです」と宣言してしまった訳である。
ブックレビュー、伊藤計劃で書きますと宣言してしまった訳である。
正直軽い気持ちで言ってしまった事なのだが、冷静になってみると、俺自身の愛があまりにも深すぎるということと、俺以上に愛している人も当然いるはずであるという事実に対して猛烈なプレッシャーが、コミケの深夜組の如く来なくて良いのにもかかわらず大量にやってきたわけである。
もうこれは大変だ。
死んでしまった恋人に宛ててラブレターを書くようなものである。
鼻水やら涙やら変な汗やらと、体中から変な液体を噴き出しまくって、出そうになるポエミィなものを極力削いで、感傷をねじ伏せて、額を机に何度もぶつけ、「ああ、伊藤計劃先生。僕の愛はなんて不憫なのでしょうか?」と窓から何度か叫び通報され、きんどう師匠から提示された締め切りを何度かブッチギリ、何度も何度も伊藤計劃師匠の作品を読み返して、漸くこの寄稿原稿が完成した訳なのである!
はぁ、長い前置きだった
さてと、吐き出したい物をすべて吐き出したから、そろそろ真面目に今回の寄稿記事についてと「きんどるどうでしょう」を知らない人に向けて、その説明をしていくことにしよう。
正直なところ、前述した長々とした前置きを吐き出さなくては、俺は気が変になってしまいそうなほどプレッシャーを感じていたわけである。「自分の愛を証明して見せろ」という難解な問題を自分に突きつけてしまったというその事実を吐き出さずにはいられなかったのである。
だからこそ、「ああ、辛かったろうね。愛はね。辛いよね……」と神妙な面持ちをしながらも、キミもそろそろ気分を切り替えて欲しい。
良いかねキミ。もうここから先はポエムも恥ずかしいも愛も辛いも無しね!
良いね!?
さて、まずはきんどうについて紹介しよう。
きんどるどうでしょうとは?
さて、そんな今回俺が伊藤計劃ブックレビューを寄稿させて頂いた「きんどるどうでしょう」に関してまずは説明するとしよう。
いや……もはや説明するまでもなく知っている事だとは思うし、むしろ俺自身について幾つか自己紹介しておいた方が良いような気がするのだが、かるぅく説明していくとしよう。
「きんどるどうでしょう」とは電子書籍のセール情報やニュース、無料本などを紹介している超有名巨大ブログであり、その悪の総帥たる「きんどう師匠」はなんと、Amazonのアフィリエイトのみで生活をしているという恐ろしい人なのである。
電子書籍界隈においては、『技術のろす、策士のきんどう、ブイブイ鳴くだけ天王丸』という有名なことわざがあるが、そのきんどう氏なのである!
俺ではあり得ないはずのはてなブックマーク数を記録したこの記事、
『「紙派だから」と言い出すキミは電子書籍をわかっていない』が235はてなブックマークという訳のわからない記録をたたき出したのはひとえに、その「きんどう氏」と「ろす氏」と「スマートニュース氏」という悪の三大総帥の企みによるものなのである! 恐ろしい! ダークサイド! スターウォーズ新作見たい!
で、寄稿のDMが届いた訳だ
それほどの影響力(フォース)のある人物から、ある日突然「寄稿記事書く?」とツイッターで尋ねられたなら、『巨人の肩でノミのように跳ねる』事で有名なこの俺様、天王丸景虎が、乗って跳ねない訳がないだろう。
性根がチョロすぎるのである。チョロッとダークサイドへと堕ちていったわけである。スターウォーズ新作見たい。
その話! 乗らせて貰うぜ!
そして、俺は天高く舞い上がるぜ!
イカロスの如くに!
そう思ったのが寄稿のきっかけだったのである。スターウォーズ新作見たい。
さぁこれはどうだろう?
見事に墜落したような気もするが、かのトイストーリーにおいてバズライトイヤーなる偉大な人物が「格好良く落ちているのさ!」と言っていたように俺も言い切っておきたい。
俺は、決して墜落してはいない!『格好良く落ちているのさ!』と。
まぁ、あまり上出来とは言えない記事ではあるが、ベストを尽くしたつもりである。「なぜベストを尽くさないのか?」と尋ねられても、「ベストは尽くしたけどトリックの劇場版はまだ見てないからネタバレやめてね」と堂々と胸を張れる気持ちでいる。そして、スターウォーズ新作が心底見たい。伊藤計劃のハーモニーも劇場版が見たい。伊藤計劃が心底好きだ。もといSFが超好きだ。と俺は今では上機嫌でこの記事をやっつけているわけである。
ひとまず言いたいのはこれだけだ
さて、なんだか愛やポエムを抜きにして書いてしまったら、カオスの塊とスターウォーズ新作が見たいしか言っていないようにも思えるが、個人的に今回の寄稿記事に関して言いたいことは、たった一つである。
<true>伊藤計劃をもっと多くの人に読んで欲しい。</true>
ただそれだけである。勿論、電子書籍をもっと使って欲しい、SFをもっと盛り上げていきたい、この寄稿記事がバズってまた寄稿依頼が来れば嬉しすぎるという邪な気持ちもあったりはするのだが、純粋な部分だけを掬ってみればその言葉しか残らない。
<true>俺はキミと感動を分かち合いたい。</true>
ただ、それだけを思ってその寄稿記事を書いた。出来に関しては自信が無いけれど、この手紙が沢山の人に届いて、多くの人の心の中に伊藤計劃という存在を刻みつける事が出来たのなら、俺の計画は達成されたと言っても良いのだろう。
まだ、伊藤計劃読んでいないキミへ、俺の言葉が届くように祈りつつ、今日は期待を胸に眠ろうと思う。俺は彼のような偉大な作家にはなれないのかもしれないが、彼の計画は、未だに俺の心の中で、続いている。俺も伊藤計劃のような傑作をいつかは書いてみたいものだ。
<true>キミも彼の作品を読めば、きっとそう思うようになる。</true>
では、失敬。