ブログの持つジレンマに苦しむのはバカなのか?
どうも。俺だ。景虎だ。
人生にはままならない物が沢山ある。特にブログに関していえば、俺は今ままならぬ状況に陥っていると言わざるを得ない。
ままならぬ物をままならせようと普通の人はするのだろうが、キミもご存じの通り、俺は相当なポンコツであるからして、俺にはそのままならぬものをままならせぬまま、何とか生活だけはしていけるようにしていかなくてはいけないと、七転八起もんどりうっているわけである。
姿勢制御すらままならない、旧世代のOSがインストールされたポンコツアンドロイドに似ているかもしれない。ともかく俺は今立っているのがやっとで、自らのポンコツ性に関して、美意識や職人気質など持ちようが無い。
倒れるか、立っていられるかのどっちかなのである。
そう、いわば、ままならないものばかりで俺の生活はギリギリなりたっているということだ。
だが……そう。
そんなままならない物に対して意識が全く向かないかと言うとこれは話が別になる。
俺は俺が出来ていない物に関して相当気が向かう方だ。
出来ていない。そんな自分を情けなく思い四六時中責め続けながら、誰がどうと決めたわけでも無い使命感を抱き、タイプしていく。
このクソ野郎が、早くくたばれ、情けない俺を殺して俺は一流の男になるのだと鼻水をジュルジュルすすりながら、やたらと真っ赤になっている目をモニターに向けているわけである。
この原稿さえ終れば、俺は自由に――ならないが、少なくとも一巡回ったらもう一度サイコロが振れそうだ。上がりは無いが、先に進むことが出来る。この情けない物を引きずりながらも、一歩先に進める……だから気にしてはいけない。先に進むのだ。
俺は自分にそう言い聞かせつつも、やっぱり気になる。
俺はどう思われているのかと。
そう、このブログ記事を書き始めたのはそれが大きな原因というわけなのである。
ブログの持つジレンマに苦しむのはバカなのか?
まずブログの持つジレンマについて語っておかなければ、話は全くわからないだろう。 このジレンマとは、「本業とブログの二者がそれぞれ主体客体の関係性に成り立っている」という前提の上で引き起こるもので、要するに「ブログばっかり書い ていなければ進捗が進むのでは?」という身も蓋もないジレンマのことを言う。
これがどうジレンマかというと、実際問題ブログを書くと本業が進む質なのである、少なくとも俺は!
そう、ブログを実際に書いたことがあるキミは、こんな記事を書くのにかかる時間が十分程度の話だという事を良く知っていることだろう。そして、実際に文章を常日頃書いている人からしてみれば、これはエンジンをふかすのには良い作業だという認識も少なからずあるだろう。
だがしかし、俺は気になってしまう訳である。
実際に本業にしようと思って進めている計画が、ニッチもサッチもタッチもグッチも行かないでいるのは、実際問題俺自身の不養生と、飯を食うために行ってい る仕事が上手く行っていないからなのだが、この状況でブログを何の気なしに書き続けていると、人によっては、「なーんだ。コイツ進捗は進まないくせにブロ グは書けるんだな」と思われそうではないか?
いや、考えすぎなのか? どうなんだいキミ?
俺の考えすぎなんだ。わかってるさそれは。でもどうなんだねキミ!
答えてくれ! お願いだから!
誰もお前のことなんか気にしてないよ
勿論俺だってその問題の答えくらいはっきりわかっている。
ここにいて、これを読んでいるキミも、俺自身にはこれっぽっちも興味が無く、ただちょっとした気まぐれでここにたどり着き、この記事を読み始めているのだという事を。
キミは俺に興味が無い。
俺が何をしていようと、何も思うことは無い。
人生において俺なんかのために意識を割くという愚を犯している人物などはいようはずもない。いないね。いいね。
むしろ、そんな「あーコイツ進捗はー」などと思う人がいると考えること自体が思い上がりもいいほどで、言うなれば、自己評価が高すぎる、自意識が高すぎる、情けない坊やであるということで結論付きそうな気もするのだが、それでもやっぱり俺は気になるのである。気になって仕方が無いのである。
キミはそこで何を考えているのか?
気になって気になって仕方が無い。
Twitterで呟きすぎていないだろうか俺は?
俺はどんな風に思われているのか?
そもそもなんとも思われていないのか?
気になる気になる気になる!
がしかし、それをいくら気にしたって仕方が無いことくらい百も承知なのである。
めんどくさい男だと思っただろうか?
実のところ俺自身も、この俺様のめんどくささに関しては最近少々もてあまし気味なのである。
どうにかしてしまいたい。この自意識という奴を……。
実際にブログに時間なんてほとんどかからない
さて、これを書くまでにかかった時間は丁度十一分四五秒だ。
ストップウォッチで計りながら書いたのだから間違いない。
この程度のテキストであれば、ほぼほぼ短い時間でやたらと面倒くさい文章をぼこぼこ書いてしまえるという訳である。
勿論、画像や構成を考え始めると二〇分や三〇分かかってしまうこともある。
しかしそれもたかだか三〇分の話である。
熱を変な方向に入れずに、思うがままに書けば、一瞬のうちに仕上がるというわけである。
俺の進捗に全くと言って良いほど影響を及ぼしていない。
安心してくれ。いや、安心したがっているのは俺だけか。
なぜ、俺はこんなどうでも良いことが気になるのだろうか?
それを俺は今日も頭のすみっこに抱えながら、書き続けていく。
実際問題、書かなくてもいい物をそれこそ熱心に。
「べ、べつにアンタなんかに興味なんだからね!」というキミの答えを受取るためだけに、こんな回りくどい文章を書けるのは、世界を探してもおそらく……。
では、失敬。