今週の俺本「仕事が手につかなくなる10冊」
やぁ! 景虎だ! こんばんワーズワース!
最近の読者というものは、どうやらあきるのが早いらしい、と風のウワサに聞いたことがあるが、いつもいっつも長文垂れ流しのブログをやっていていいものなのか?
飽きられないだろうか? そもそも何を見ているのだキミは?
俺の顔? なんだい照れるじゃないかねキミ!
さて、そんな適当な茶番を演じつつも、やっぱり俺はそろそろ、問題提議ばかりしていないで、軟派な記事をもっと増やしていくべきなのではないかと考えているのだ。小難しい妄想に満ち満ちた記事ばかり読んでいても疲れるしね。うん。
という訳で、今週から週に一回は、その週に読んだ本を実に適当にまとめていくことにした。時折、適当に書くことを忘れて熱っぽく語り始めてしまうこともあるかもしれないが、あくまでも適当に、そしてゆるーく路上の野良猫をほっとけない心優しい青年のような心持ちで、本をまとめていくことにする。
さてそれでは、今週紹介する俺本は「仕事が手につかなくなる10冊」+一冊だ。
もしこの中で気に入った本があれば是非俺にも感想を聞かせて欲しい。
それでは始めよう。適当にね!
1.My Humanity
読もう読もうと思いながらも中々読めていなかった一冊。もう少し早めに読むべきだった。ロリコンをハイテク技術で矯正するという「allo,toi,toi」という短編が本当に衝撃的過ぎる。新しいテクノロジーと出会った時、人はどうなるのかというテーマの短編連作集。読もうね。
2.七胴落とし
紙の本を持っているはずなのに気づいたら買わされている神林長平大先生の本。感応力なる人を殺すことも出来てしまうテレパシー能力を子供だけが持っているという世界観。誕生日が来て大人になることを恐れている主人公に一人の少女が現れて、事態は急展開を迎えるというモノ。
主人公が逮捕されて、警察に尋問されるシーンが相変わらず好き過ぎる。そしてラストシーン。中途半端だという人もいるが、俺は主人公の絶叫が読んでいて本当に聞こえてきそうな気持ちになるのである。読んで、ラストで憔悴して欲しい。
3. 人工知能は人間を超えるか
イヴの時間のサミィちゃんに吸い寄せられて買ったとか口が裂けても言えない新書本。ドリ系の逃れられない宿命ですねこれは。中身は至って普通の真面目な本だが、ディープラーニングについて書かれた本の中では非常に読みやすい。具体的に何が技術的に可能なのかを、今まで全然追ってきていなかったが、それに関して文系の俺にもよく分かるように解説されている。表紙に騙されてよかったね。ねぇ、サミィちゃん。
4.十 忍法魔界転生
読むのやめとけばよかったと思い知らされた一冊。
続きが読みたすぎて、仕事が手につかなくなる。作者はバジリスクシリーズのせがわまさき、そして原作は、Fate/stay nightなどに影響を与えたと言われている山田風太郎の魔界転生。もしも風太郎先生が生きていたら夢中になって読んでいたんだろうなぁ……。それにしても、柳生宗矩たんのツインテが無性に可愛いくて仕方がない。そして十兵衛が出てきてからの安定感。ああ、早く続きを……。そして出てくる女性が皆エロい。仕事が手につかなくなる。
5.拡散希望
多少荒削りな部分はあるが、実に俺好みなミニミニホラー作品。ついついジャケ買いしてしまったが、あっさりと読んで、「なかなかやるじゃないか」と感心させられる一冊。なんだかどこかで読んだことのあるような都市伝説の話。99円でちょっと気分を悪くしたい人にはぜひオススメしたい逸品。今後の動向が気になる同人作者。
6.天冥の標8 ジャンアント・アークPART1
しばらくチェックしないでいたら、こしょっと新刊が去年辺りに出ていたという……。本当に情けないが今更読んだ。俺はアンテナが折れているのかね?
「第一巻の話がこうつながるのか!」と路上で叫び、回りから不審な人に思われるというステキな一冊。というか小川先生どれだけ壮大な脳をお持ちなんですか! どうやればこんな小説が書けるんですか! 教えて下さいよ……Kindleでもう一回全巻買うから……。
7.ヴォイニッチホテル
可愛い顔に騙されてなんとなく読んでいるとぐさっと刺されるタイプの漫画。星新一のコミカライズシリーズを読んで以来気になり続けている作者だったのだが、何の気なしに読んでみたら、予想以上に読ませる作品で本当に驚いている。
可愛さと残酷の中に優しくカオスを注ぎ込んだ今日飲んでおきたいカクテル。
8.王様達のヴァイキング(8)
「うげ、新刊出てるやん! なに俺みのがしてんの! 死ぬよ?」と急いで読んだ一品。天才プログラマーとエンジェル投資家があれこれする話の八作品目。やー、普通この手の話って回を増すごとに、なんとなくダラケてつまらなくなって行くもんなんじゃないの? どこまで面白くなるつもりなのこれ? で、次巻いつ出るの?
俺もう待てないよ? いいの? 待てなくなっちゃうよ? 死ぬよ?
早いところアニメ化かドラマ化してほしい。皆ももっと読むべき。あと関係ないがUbuntuが入ったThinkPadが欲しくなる。
9.幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部
翼を持つ少女から待ちに待ち続けたBISビブリオバトル部シリーズようやく続刊出てました!(気づくの遅い) これさえ読んでおけば今日からキミもビブリオマニアを名乗れるってくらい相変わらず内容が濃い! 濃い! 濃い! トリプルディープでボーナスステージのチャレンジ権が与えられます! 是非、シリーズ化して下さい! はい!
終盤辺りで、筒井康隆の作品について触れられていて、もう一度読み返したくなった訳だが、あいにく仕事が山積みなので、この本で読んだ気になって我慢することにする。
10.幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部
好き嫌いがありそうだが、相変わらずの切れ味。恐れ入る。文字通り「リスを実装する」話なのだが、もしも人間を実装するとしてリス以上に労力がかかるのだろうかと少し考えて怖くなった一冊。それはそうとGithubで公開していた小説の続きは出るんでしょうか? 円城先生?
おまけ
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電子書籍界のスーパーハカーろす氏が紹介していたのでついついポチった本。結論から述べるなら、もうちょっと早くこの本に出会っておきたかった。
俺のエバーノート先生もう、ブラックジャックがカルテ破り捨てるレベルなんですけど? 逆に10億やるから帰ってくれって言われるレベルなんですけど?
まだEvernoteを使ってない人は、これを読んで正しく使って欲しい。俺みたいにグチャグチャの脳みそをEvernoteに反映させてはいけない。
まとめ
今週の俺本ベストはズバリ、My Humanityだ。実のところ、長谷 敏司先生の作品をこれまで一冊も読んだことが無かったのだが、今猛烈にこの人の別の作品を読みたくて読みたくて仕方がない気持ちでいる。まさに「仕事が手に付かない!」といった状況だ。
次に読むのは、あなたのための物語にしようか……。それともBEATLESSか……。それともメタルギア・ソリッドのノベライズか……。
うーこれは悩む。悩まれる……。
そうだな。
いいから早く仕事を終わらせよう。
では、失敬。
恐らく俺は、次にこの本を読むことになるだろう。
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メタルギア ソリッド スネークイーター<メタルギア ソリッド> (角川文庫)
- 作者: 長谷敏司
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