景虎日記

無駄な考え、無駄なあがき、無駄な偏愛と偏見による電子書籍とWeb小説、その他もろもろの記述。

ミニマリストよ。カーテンは持っておけと俺は言いたい。

 どうも。俺だ。景虎だ。

 何だかいま巷では「ミニマリスト」というものが一種のブームになっているらしいではないか? 俺はミニマルデザインが好きだし、シンプルイズベストだという考え方の持ち主ではあるのだが、この「ミニマリスト」を標榜する人達をみていて、何だかいたたまれない気持ちになってしまったのである。

 俺のような軟弱物から「いたたまれない気持ちになるよ」などと言われたたら、キミだってきっと良い気分はしないものだと思うのだが、たった一点においてのみ「おいおいそれは違うんじゃねーのか?」と思うことがあったので、この際だ。

 しっかりきっぱりと言っておこうと思うのである。

 そう、なぜミニマリストがカーテンを持っておくべきなのかという話である。

 

ミニマリストはカーテンを持っていないらしい

http://www.flickr.com/photos/53662163@N06/18604898868

photo by Georgie Pauwels

  俺は半ば冗談かなにかかと思っていたが、どうやら最近のミニマリストという存在は本当にカーテンを持っていないらしいのである。というよりも物を一切持たないという生き方に執心しているらしいのである。
 一時期断捨離などと言うものが流行ってどうかと思ったこともあったが、今度は断捨離すらも断捨離するという恐ろしい段階へと突き進んで行っているらしいのである。
 ずばり、物を持たない生き方ということらしいのである。
 
 俺は仏教徒であるから、「物に執着するのはよくない」という気持ちは少なくとも理解は出来るのだが、それ以上に「何事もやり過ぎはいけない中道中道」という心持ちでおり、家具や無駄な物が無いという所までは辛うじて理解はできるものの、カーテンまでも無いというのには少々首をかしげるしかなかったのである。
 
 いや、カーテン無いのは駄目でしょうよ?
 カーテン重要ですよカーテン?
 
 もしかするとミニマリストのキミは「なぜ景虎はカーテンなんてものにとらわれているんだい? ミニマルになりきれてないのかい?」などと言い始めそうだが、俺は「いや、ちょっと待て考え直してみろ」と言いたくて仕方がないのである。
 
 そもそもキミは本当にそれでミニマリストを標榜しているつもりなのかと。
 本当に捨てるべき物を捨てていないのでは無いかと言いたくなってしまうのだ。
 
 そう、なぜなら、カーテンを持っていないという事は一番捨てるべき物を捨てられていないという事なのだからである。
 

カーテンをなめるなよ

http://www.flickr.com/photos/41645374@N04/6887635173

photo by -Ebelien-


 世のミニマリストを標榜する人らが、いくらあれは不要、これも不要と、殆ど全ての物を捨て去ることに執心していようと、カーテンだけは捨てずにおくべきだと、この俺は助言しておいてやりたい。

 

 カーテンとはそもさん世と己とを隔てる為の道具である。

 

 言い換えるなら、カーテンというものは己にとって時折必要となくなる社会というものを捨てる為の道具と言うわけである。

 

 もしも、少ないことは良いことだと本気で信じるのであれば、時折社会というものも捨ててしまってやった方がいいだろう。社会不適合者ーーなどと社会という奴は勝手なことばかりをがなりたてる上に、いついかなる時であろうと、この己を放っておいてはくれない。

 

 目を閉じ耳を塞ぎ、口を噤んでみたところで、社会というものはきっと俺を放っておいてはくれないのだろう。だが、少なくともカーテンを閉じれば、そんな鬱陶しい社会の事など幾分かは忘れておくことが出来るのではないだろうか?

 

 この世には繋がりが多すぎる。しがらみが多すぎる。そしてこだわりが多すぎる。人も多ければ、物も多すぎる。とは言え、最終的にそういった物事をシンプルにしてくれるのは実際問題『物の有無』では無く、自分自身の心なのではないだろうか?

 そんな弱き心を助けるためにも、俺はそれを成すためのアイテムが少なからず必要になると思うのである。

 だからこそ、何もかも不用だと断じてしまうのは容易いが、カーテンはやっぱりあった方がいいのではないのかと俺は思ってやまないのである。

 

 いや、まぁ、カーテンだけに限らず、PCとかひげそりとか鼻毛を切る電動カミソリとかもあった方が捗ると俺は思ってやまないのだが……。

 ひとまずは、カーテンだけでも持っていた方が……えっ? いらないの?

 本当にそれでいいのか……? いやいいならいいんだがね……。

 

パナソニック  エチケットカッター   黒 ER-GN10-K

パナソニック エチケットカッター 黒 ER-GN10-K

 

 (ちなみに俺が物を一つだけ残してすべて捨ててしまうとしたら確実にこの鼻毛カッターだけは残すだろう。30秒程度で鼻毛を一掃出来るので、身だしなみめんどくさい系男子には必携のアイテムである。そして安い)

 

f:id:kgtr:20160118113516p:plain

 

 さてと、長々とどうでもいいことを書き連ねてしまった気がする物の、これは俺自身がずっと前から言ってみたかったことなのである。

 やり過ぎでは無いか?

 俺が、俺こそが真のミニマリストだ! と他人に見せつけるための概念と化していないだろうか?

 勿論それで本当に自分自身が幸せなのであれば、俺はとやかく言ったりはしないし、それはそれで人の生き方だから間違っていると断じることは出来ないのだろう。

 だがしかし、もしも他人に「俺こそが真のミニマリストだ!」と見せつける為にミニマリストをやっているのだとしたら、即刻やめるか、見直すか、カーテンだけでも買ってみるかした方がいいのでは無いだろうか?

 

 何にせよ、俺はこの世のミニマリズムを愛する人達に一言だけ言っておきたい。

 いいか、世の中を捨てる為に、遮光カーテンくらいは持っておけ、と。

 余計なお世話かもしれないけれど、この言葉がキミへと届く事を願っている。

 では、失敬。

 

 

 (ちなみに俺の家にある遮光カーテンはこれだ。お星様の柄が可愛いだろう? これさえあればいつでも社会とグッバイ&グッナイ出来る訳なのである)

 

 

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ - 【無料お試し版】

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ - 【無料お試し版】

 
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

 

 (ちなみにミニマリストについてはこれを読んで学んだのだが、この人はやっぱりなんちゃってミニマリストなのだろうか? どうなのだろう。ミニマリストについてのオススメの本があれば是非とも教えて頂ければ幸いである。ただし、やっぱりカーテンは必要だと思うぞ)

注:景虎の部屋は汚いのでちょっとはミニマリストを見習った方が良いんだと思います。ダンシャー=リンにやっつけて貰った方がいいんだと思います。
 
以上。