景虎日記

無駄な考え、無駄なあがき、無駄な偏愛と偏見による電子書籍とWeb小説、その他もろもろの記述。

ペンネームと本名について本気で考えてみた。

 どうも。俺だ。景虎だ。

 タイトルがなんだかポルノグラフィティのあの曲っぽくて、キミはおそらく「ああ、その世代の人間か」と勘付いてしまったかもしれないが、それに関してはこの際触れなくていい。

 触れてほしいのはそう、ずばり俺のペンネームのことである。

 天王子 景虎である。さすがに本棚に並んでいた作家の名前から取るという、「あれれおかいいぞ~」が口癖の名探偵方式で名付けただけあって相当ダサい。

 俺自身はこのダサさを好きでも嫌いでもないのだが、今日先輩に飲み会に誘われた際に、「その作家の名前から取るなら天王丸 景虎の方がいいんじゃないか?」などと言われてしまい、それを未だに引きずっているという訳である。

 「正直名前なんてものより、その人が為す行動の方が重要だ」と俺も常々思っている。本当にその通りだと思うし、こんなことでぐずぐずするくらいなら、何かを為した方がまだ有益だろうと俺も思う。

 

 しかし、それでもなんでかどうしてもぐずぐずしてしまうのは、やはり俺の本名と、それにまつわる逸話が原因なのだろう……。

 

名前の由来を調べる授業を学校でやったことある?

 最近はもう無いのかもしれないが、俺が小学生のころ、自分の名前の由来を調べる授業というものが性懲りもなくあり、俺もそれで作文を書いたことがある。

 この「キミは親から愛されているんだね~」みたいな決まり文句で終わりそうな授業に、すでに純粋な心を失っていた俺は反吐が出そうになったものだが、ともかく、授業というからにはしぶしぶ調べて書こうということになったのだ。

 最初のうちは、「名探偵コナンと同じ方式だったらかっこいいな」なんて考えていたかもしれないが、どうやら俺の両親は、姓名辞典などを読んで真面目に字画などもこだわって調べたらしいのだ。

 なんだかちょっと、複雑な思いになりながらも、「で、どういう意味なの?」と俺は聞いた。すると母が「大器晩成って意味よ」と笑いながら答えたのだった。

「子供にそんな難しい四字熟語で説明するはずがない」とキミは言うかもしれないが、俺はその当時、平成のググレカスと呼ばれていてもおかしくないほどの調べ魔だった。当然、意味を調べた。老子というなんだかよくわからない凄い人に由来する言葉だということが分かった。「大きい器は完成するまでに時間がかかる。つまり、晩年に成功する人」みたいな説明が書かれており、そのあとに「しかし、それは誤用で、『無限に大きな器は決して完成することがない』というのが本来の意味」と書かれていたのであった。

 つまり、俺の名前にこめられた意味は、「生きている間には大成できない人物だ」ということだった。俺はそのまま作文に書き、先生に怒られ、親に怒られ、近所の犬にほえられ、クラスメイトの女の子に「ねーねーコイツ死ぬんだよ」と無邪気な言葉を投げかけられ、すっかりやさぐれてしまった訳である。

 

 だから名前を調べる授業なんてろくなもんじゃないんだよ!!!

 

 と、俺は言いたいわけじゃない。ものすごい勢いにのってついつい鼻の穴から本音が漏れてしまったが、それが今回この記事で言いたいことではないとキミもわかっているはずだ。

 つまり、そんなものそんなものといいつつも、こうして一生引きずって覚えているんだから、気になったときに修正すべきだということだ。

 そう。俺は占いなんか信じないが一応、姓名辞典サービスなるもので自分の本名や、ペンネームについて一応調べてみることにしたのである。

 

本名はこんな感じ。

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 お、なかなかいいじゃんと思ったキミ。本当に甘い。糖尿病になるぞ。そう、それぞれの判断内容を読んでみたら結構ろくでもなかった。

 

『個性 才能 強運』
勝負運の強いエゴイスト
負けず嫌いで、敵が多いタイプ。独立したり、専門職に就いたりすると成功します。
個性が強く、他人に合わせることは苦手。困難な状況に遭うと闘志を燃やすでしょう。

 つまり空気読めないってことだろ。

 

『孤立 トラブル 不遇』
人生が急展開する波乱の人
一芸に秀でていますが、挫折しやすいので、若い頃はストレスが多いでしょう。
周囲と打ち解けようとしません。物事がうまくいかないとすねたり、いじけたりします。

 

 つまり友達いないってことだろ。

 

『信頼 誠実 努力』
周囲を幸せに出来る人。強力な支援者が現れるかも知れません。
面倒見が良く誰にでも親切で、人間関係も仕事も順調。引き立ても期待出来そう。

 つまり強力な支援者が死んだ後に来るかもってことだろ。

 

『人望 逆転成功 大成』
大器で幸せをつかむ人
人に受け入れられやすい、愛すべき性格です。社会生活は問題なく進みます。
人の心をつかむのが上手な上に人望があるため、リーターとして活動するでしょう。

 だから大器はかんせいしないの! ろーし、ってひとがいってるの! わかる?

 

 なんだかおみくじ開いて結果が悪かったりするあのパターンである。

 気落ちしていても仕方がない。少しだけ面白かったので、この勢いで、とにかく「天王子 景虎」と「天王丸 景虎」も調べてみよう。

ペンネームの場合

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『社交下手 薄幸 別離』
度重なる不運で厭世的(えんせいてき)
幼い頃に不運な目に遭いやすい人です。芸術や学問では、才能を発揮するでしょう。
頭はいいのに行動力不足。物事がうまくいかないと、自分の不運や他人のせいにしがちです。

 

『人望 逆転成功 大成』
大器で幸せをつかむ人
人に受け入れられやすい、愛すべき性格です。社会生活は問題なく進みます。
人の心をつかむのが上手な上に人望があるため、リーターとして活動するでしょう。

 

  なんか運勢両方とも一緒だった!

 あと、ろーしはかんせいしないの! ってたいきがいってたの!(ぷんすこ)

 

 

 はぁ……。

 

 せっかく、神頼みで全部決めてしまおうかと思ったのに……これはしんどい。 

  どうするべきなのか俺にはさっぱりわからない。なぜなら、名前に大した意味なんてないからだ。本棚に並んでいた本の著者名やタイトルから取っただけなのである。どちらにしても、由来となる本五冊からなら、このどちらの名前でもいい感じはする。

 

 口に出して読んでみた感じも、そんなに代わり映えがしない。しいていうなれば、天王丸の方は一発で変換できるし、苗字に「点の丸」なんてまるで「句読点」を意味するような意味深ないわくを盛り込めそうだ。無理やり英字っぽくすると「Tennormal」何それ、絶対普通じゃない。変な奴だよソイツ。通報しないと大変なことに(略)

 ストーリーがある。それも後付けの。なら、こちらか?

 

 いやでもしかし、コミケの参加名は天王子になっている……。しかしこっちは一発で変換できなくて本当にうざい。俺並みにうざい。俺のようにうざい。つまり俺にぴったり、ならこっちか?

 

 そう、こんな感じに名前付けについて本気で考えてみると結局決まらないのである。

 ペンネームなんてものは結局のところ勢いとノリで決めてしまった方が良いだろう。

 考えるものではない。勝手に呼ばれるものだ。

 ということで、すごく気まぐれに天王丸だったり天王子だったりしていくと思うが、きっとキミは今日も明日も俺の名前を呼ぶことなく、漫然と日々を過ごしていくのだろう。そう、俺とキミは今日も関係なく、明日も関係はない。

 

 そんなことに意味もなく寂しさを感じてくれるなら景虎と呼んでくれればいい。

 

 では、今日はこれで、失敬。